第二話【なぜ再発しなかったのか?|母趾・股関節・仙骨をつなぐ“本当の原因”】

前回の記事では
「2年間続いた腰痛がその場で消失し、3週間再発していない症例」
を紹介しました。
今回はその理由である
👉 “再発しない身体の仕組み”
について解説します。
■ 再発する人としない人の違い
腰痛は
・その場で良くなる人
・すぐ戻る人
に分かれます。
この違いは
👉 日常動作で正しく荷重できているか
にあります。
■ 見落とされているのは「足」
腰や骨盤を整えても再発する人は
👉 足で崩れている
ことが多いです。
なぜなら
身体のすべての力は最終的に足から地面へ伝わるからです。
■ 母趾が使えないと何が起きるか
前回の患者さんも
→ 右足の母趾側で蹴り出しができていませんでした
この状態では
・前に進む力が抜ける
・股関節の伸展が止まる
・骨盤が安定しない
結果として
👉 腰に負担が集中します
■ 足には“締まる仕組み”がある
人の足には
歩くときに自動で働く機能があります
それが
Windlass mechanism
(ウィンドラス機構)です
■ ウィンドラス機構とは
👉 母趾が反ると足裏が締まり、土踏まずが持ち上がる仕組み
これにより
・足が“柔らかい状態”から
・“力を伝えられる状態”へ切り替わります
■ ここからが重要|第1列の機能
足の内側には
👉 「第1列」と呼ばれるライン(母趾〜内側アーチ)
があります
この部分が機能すると
・母趾球で支えられる
・アーチが保たれる
・力が逃げない
しかしこの機能が落ちると
・足が潰れる
・蹴り出しができない
・前に力が伝わらない
■ 股関節とのつながり
足の機能は股関節と直結しています
第1列が機能すると
👉 股関節は自然と“外旋・外転”方向が使えるようになります
逆に
足が潰れると
👉 股関節は内旋・内転に引き込まれます
■ さらに上流|仙骨との関係
股関節の動きは
👉 仙骨(骨盤の中心)
にも影響します
股関節が内旋・内転に偏ると
・骨盤が内側に引き込まれる
・仙腸関節の後ろ側が開く
・仙骨が安定できない
結果として
👉 ニューテーション(安定する動き)が出なくなります
■ つまり何が起きていたのか
今回の患者さんでは
① 足(第1列)が機能しない
② 股関節が内旋・内転に偏る
③ 骨盤が引き込まれる
④ 仙骨が安定できない
⑤ 腰に負担が集中
という流れでした
■ セルフチェック|あなたは使えているか?
ここからが重要です
👉 自分の足が正しく機能しているか確認できます
【チェック①|母趾でアーチが上がるか】
① 立った状態で
② 片足に軽く体重を乗せる
③ 手で母趾を軽く反らす
▼ 正常
・土踏まずが自然に持ち上がる
・足裏が“締まる”感覚
▼ 異常
・変化なし
・逆に潰れる
・グラつく
【チェック②|母趾球で支えられるか】
① 立位で母趾球に体重を乗せる
▼ 正常
・アーチが保たれる
・安定する
▼ 異常
・内側が潰れる
・外側に逃げる
・力が抜ける
【チェック③|前に進めるか】
① 片足に乗る
② 軽く前に体重移動
▼ 正常
・スムーズに前に進める
・母趾側で押せる
▼ 異常
・進めない
・外側に逃げる
・膝が内に入る
■ もしできなかった場合
ここが重要です
👉 できない人は“練習不足”ではありません
多くの場合
・足の構造が崩れている
・股関節の連動が乱れている
状態です
この状態で無理にやると
👉 逆に崩れます
■ なぜ今回の患者は再発しないのか
今回のケースでは
・足の位置を整え
・股関節の動きを回復し
・母趾で荷重できる状態を作った
結果として
👉 歩くたびに身体が整う状態
になりました
■ まとめ
腰痛を根本から改善するには
・足(第1列)
・股関節
・仙骨
この3つが
👉 連動して機能すること
が必要です
そしてそれは
👉 自分でもチェックできる機能です
気になる方は一度試してみてください




