続報 改善し始めた「機能」と残存する「疼痛」から次... 2026.07.21 以前ご紹介した、何十年も右膝周囲痛に悩まされている80代女性の症例について、その後の経過をご報告します。 今回の症例で興味深かったのは、単純に「痛みが残っている」という事実ではなく、 運動器としての機能は改善しているにもかかわらず、疼痛だけが取り残されているように見えたことでした。 機能改善は確実に起きていた これまでの介入では、 右股関節伸展可動域の改善 右膝屈曲拘縮の改善 歩行のしやすさ... > 続きはこちら
杖は本当に膝を守っているのか? 80代女性の慢性膝... 2026.07.01 杖は本当に膝を守っているのか? 80代女性の慢性膝痛から見えてきた「歩行戦略固定化仮説」 整形外科やリハビリテーションの現場では、杖は転倒予防や疼痛軽減のために広く使用されています。 もちろん杖は非常に有用な道具です。 しかし臨床を続けていると、ある疑問が浮かぶことがあります。 「杖は症状を軽減しているのか、それとも症状を固定化しているのか?」 今回は80代女性の慢性膝痛症例を通して、杖歩行が姿勢... > 続きはこちら
頭部前方位は本当に結果なのだろうか 2026.06.21 整体やトレーニングの世界では、 頭部前方位は長らく 「結果」 として説明されてきた。 胸椎の後弯が増えた結果。 肩甲骨が前方へ移動した結果。 骨盤の位置が崩れた結果。 そのような説明である。 もちろんそれらは間違いではないだろう。 しかし私は以前から一つの疑問を抱いていた。 なぜ頭部前方位だけが最後まで残るのだろうか。 骨盤位置が改善しても。 胸郭位置が改善しても。 肩甲帯の可動性が改善して... > 続きはこちら
『セグメント距離モデル』序章公開にあたって 2026.06.19 こんにちは。 今回は少し普段と違う内容の記事になります。 現在私は、これまでの臨床経験や考察を整理し、「セグメント距離モデル」という考え方について書籍としてまとめる作業を進めています。 セグメント距離モデルとは、人体を「関節角度」や「筋肉の硬さ」だけで捉えるのではなく、身体を構成する各セグメント(骨盤・胸郭・頭部など)の位置関係や距離の変化から観察しようとする試みです。 もちろん、まだ発展途上の... > 続きはこちら
なぜ全身が痛くなるのか? ~アナフィラキシー後の全... 2026.06.12 「先生、とにかく全身が痛いんです」 以前来院された患者さんの言葉です。 腰が痛いわけでもない。 肩が痛いわけでもない。 膝が痛いわけでもない。 とにかく全身が痛い。 整形外科的に見ても明確な異常はなく、どこを動かしても痛いような状態でした。 詳しくお話を伺うと、数か月前にロキソニンによるアナフィラキシーを起こしたとのことでした。 担当医からはロキソニンが原因と説明を受け、その後は鎮痛薬も使用でき... > 続きはこちら