第五回 【一口で腰痛症というけども part3 】
こんにちは、中川です(^^)/
さて今回ももう少しだけ腰痛について書いていきます。
前回の仙骨について続きです。
デスクワークをされる方では坐骨結節でしっかり体重を受け止めた状態で座らず、長時間骨盤を後傾させて(猫背の状態)
座っていると骨盤の底部が開いて仙骨が後下方へと変位します。
少しの時間であれば立ち上がって少し歩くうちにアライメントは修正されますが長時間そういう姿勢で座っていると
位置の戻りが悪くなり、やがて関節のロッキングが起こり、ついには仙骨を支える靭帯の変性が起きてしまいます。
このような状態のときに無理な外力が仙腸関節に加わると、本来ならたわむ様(ごく僅か)な動きでその力を受け止めていたものが、靭帯が変性して弾力性を失っている為、力を上手く逃がすことができずに靭帯の損傷を起こします。
これが仙腸関節捻挫によるぎっくり腰の発生機序のひとつとなります。
当院では骨盤の各関節にアプローチする際にはとりわけ仙結節靭帯という部分を頻繁に矯正ポイントとして用います。
仙結節靭帯とは上後腸骨棘と下後腸骨棘から仙骨と尾骨の外側にかけての広い部分から起こり
骨盤後下縁にある坐骨結節に付く強靭な靭帯で、骨盤の後下部を支え、骨盤下口の後部の縁を形成します。
また仙結節靱帯は、外側・内側・上部と三つの部分で構成されていて、外側は、坐骨粗面と下後腸骨棘を結び、内側部は仙骨外側隆起ならびに下位の仙骨と尾骨に付着して います。
この靭帯は坐骨-仙骨間の橋渡しをする大切な結合なため、骨盤周囲ではとりわけ重要視しています。
仙骨の下に位置する尾骨の痛みを訴える方も多くいらっしゃいます。
この尾骨というのも自転車をよく乗られる方などにトラブルが起こりやすい部分です。
尾骨は下端には骨の結合が無い為ちょっとした外力(転びそうになって踏ん張ったなどでも)歪みを生じやすいのです。
この周囲の痛みはマッサージなどの手技を行ないづらい場所なので長らく患ってしまう方が多い印象です。
こちらに対しても当院の施術が大いに効果を発揮するので症状をお持ちの方は一度ご相談下さればと思います。