なぜ私は「腹を伸ばせ」と言うのか|中野富士見町の整骨院 富士見町fine整骨院 はり灸マッサージ院

  • 初診の方は必ずご予約ください

    0363825560

  • 受付
    【月・火・水・金】11:00~14:00 / 16:00~21:00
    【土】11:00~14:00 / 16:00~20:00
    【日・祝】11:00~16:30
    ※患者様にスムーズに施術を受けて頂くため
    予め予約を入れてからのご来院をお勧めします。
    定休日
     木曜日/第1・第3日曜日
  • ネット予約はコチラ

スタッフブログ

なぜ私は「腹を伸ばせ」と言うのか

腰痛、膝痛、肩こり。

慢性的な不調を抱える人の姿勢を観察していると、ある共通点が見えてきます。

それは筋力不足でも柔軟性不足でもありません。

もっと根本的な問題です。

「腹が伸びなくなっている」

ということです。

私は日々の施術の中で、

「腹を伸ばしてください」

という指導をよく行います。

それは見た目を良くするためではありません。

人間が本来持っている立つ・歩くという機能を取り戻すためです。

人間は本来、股関節で立つ

本来の立位では股関節が軽く伸展し、骨盤の真下に脚があります。

この状態では筋肉も関節も無理なく荷重を支えられます。

ところが腹部が縮み始めると事情が変わります。

上腹部やみぞおち周辺が硬くなり、身体の前面が短縮すると股関節が十分に伸びなくなります。

すると身体は何とかして倒れないように別の方法を選びます。

そしてここで二つのパターンに分かれます。

多くの人は「膝屈曲型」になる

実際に最も多いのはこちらです。

股関節が伸びなくなると身体は重心を前に運べなくなります。

すると膝を少し曲げたまま立つようになります。

いわゆる

受け腰

と呼ばれる姿勢です。

特徴としては

  • 膝が軽く曲がっている
  • お尻が後ろへ逃げる
  • 腰が丸い
  • 歩幅が小さい
  • 長時間歩くと疲れやすい

といったものがあります。

高齢者に非常に多いタイプです。

本来なら股関節伸展で支える場面を、

  • ハムストリング
  • 大腿四頭筋
  • 腰背部筋群

が代わりに支え続けるため、腰や膝に負担が集中します。

一部の人は「反張膝型」になる

もう一つのパターンがあります。

それが反張膝型です。

股関節が伸びないにもかかわらず、膝だけを後ろへ反らせて立つタイプです。

特徴は

  • 膝が過伸展する
  • お尻が平ら
  • 腰椎前弯が少ない
  • 足関節背屈制限が強い
  • 太もも前側が張りやすい

などです。

膝を反らせることで重心を維持しているため、一見すると姿勢が良く見えることもあります。

しかし実際には股関節機能を失った代償です。

膝関節や靭帯への依存度が高く、腰痛や膝痛を繰り返しやすい特徴があります。

違う姿勢に見えて原因は同じ

興味深いことに、

膝屈曲型と反張膝型は見た目が全く違います。

しかし共通点があります。

それは

股関節伸展を失っていること

です。

さらに言えば、

腹部前面の短縮によって身体の前側が伸びなくなっていること

です。

つまり結果は違っても出発点は同じ可能性があります。

腹だけ出ている人に多い理由

腹だけが前に出ている人を観察すると、

  • 股関節が伸びない
  • 歩幅が小さい
  • 腰痛持ち
  • 膝痛持ち

という傾向が見られます。

多くの場合、

脂肪が問題なのではなく、

腹部が前方へ張り出したまま硬くなっていることが問題です。

身体前面が短縮すると、立位で必要な伸展方向の自由度が失われます。

その結果として反張膝型や膝屈曲型が生まれてきます。

歳を取るとは腹が縮むことである

高齢者の姿勢を観察すると、

反張膝型であれ膝屈曲型であれ、

共通して股関節伸展が減少しています。

歩幅が狭くなり、

背中が丸くなり、

腹が伸びなくなる。

これは単なる見た目の問題ではありません。

移動能力そのものの低下です。

私は臨床の中で、

老化とは股関節伸展を失う過程でもある

と感じています。

腹を伸ばすことから始める

慢性痛の患者さんは、

筋トレをする前に、

ストレッチをする前に、

まず腹が伸びるかを確認する必要があります。

腹が伸びれば

  • 股関節が伸びる
  • 骨盤が起きる
  • 歩幅が広がる
  • 荷重分散が改善する

という変化が起こります。

結果として腰痛や膝痛が改善することも少なくありません。

まとめ

反張膝型と膝屈曲型。

見た目は正反対です。

しかしどちらも、

股関節伸展を失った身体が作り出した適応反応かもしれません。

そしてその背景には、

腹部前面の短縮という共通した問題が隠れています。

私は患者さんの姿勢を見る時、

膝が反っているか曲がっているかよりも、

まず

「腹が伸びているか」

を観察します。

なぜなら人間は、

腹が伸びなくなった瞬間から、

少しずつ老化を始めるからです。

ページトップへ戻る